Linuxを使ったサーバー構築に関わっていました。
下記のツイートをしました。
https://twitter.com/Marcos22095632/status/1354023312414806016
Linuxの勉強を始めたから、基本的なコマンドを知りたい。
上記の悩みを抱えるLinux初心者の方向けです。
この記事で紹介するLinuxの基本コマンドを使いこなせるようになれば実際の業務ではある程度ついていけるようになります。
なぜなら、実際にLinuxでのサーバー構築に関わっている私が最初に覚えたコマンドだからです。
この記事ではLinuxの基本コマンドを紹介します。
この記事を読み終えると、Linuxの基本コマンドを身につけ、実際の業務でも活かせるようになるはずです。
目次
Linux初心者が覚えるべきコマンド10選
繰り返しになりますが、結論から言うと以下の通り
Linux初心者が覚えるべきコマンド10選
- pwd 現在ディレクトリ確認
- cd 階層移動
- ls ファイル表示
- touch ファイル作成
- cp ファイルのコピー
- mv ファイルの移動
- rm ファイル削除
- mkdir ディレクトリ作成
- cat ファイル内容出力
- wc ワードカウント
1つ1つ解説していきます。
pwd 現在ディレクトリ確認
pwdはカレントディレクトリを表示するコマンドです。
カレントディレクトリとはWindowsでいう今自分が開いているファイルの場所のことですね。
いつ何のために使うのかと言うと、基本的にはディレクトリ移動した直後に使います。
なぜなら、設定を入れるためのディレクトリが正しいか確かめるためです。
pwdをせずに設定を入れてしまって、実はディレクトリが間違っていたとなったらシステムに影響を与えてしまい問題になってしまうので必ずpwdをするように心がけましょう。
cd 階層移動
cdは指定されたディレクトリに移動するコマンドです。
cd {オプション} {ディレクトリ}
主な使い方は以下の通り
/home ディレクトリに移動する
cd /home
ホームディレクトリに移動する
cd
1つ前のカレントディレクトリに移動する
cd –
1つ上のディレクトリへ移動する
cd ..
ls ファイル表示
ls {オプション} {ファイル名orディレクトリ}
オプション
- -A 「.」で始まるファイル名のファイルも表示する
- -d ディレクトリ自体の情報を表示する
- -l 詳細に表示する
- -t タイムスタンプでソートする
/etcディレクトリ内のファイル一覧を表示する
ls /etc
/etcディレクトリ自体の情報を表示する
ls -ld /etc
ホームディレクトリ内のファイル一覧を全て表示する
ls -A
使うタイミング
lsコマンドは基本的にファイルを作成・コピーする前と後に使用します。
なぜなら、作成・コピーがしっかり実行されているかを確認するためです。
実行前にはできていなかったファイルが実行後に確認できれば実行完了ですね。
何か設定をする際には絶対に使うコマンドなので必ず覚えておきましょう。
touch ファイル作成
touch {ファイル名}
何かファイルを新規作成する際はtouchコマンドを使用します。
cp ファイルのコピー
cpはファイルやディレクトリをコピーするコマンドです。
cp コピー元 コピー先
httpd.confファイルをhttpd.coanf.oldというファイル名でコピーする
cp httpd.conf https.conf.old
/etc/hostsファイルをカレントディレクトリに同じファイル名でコピーする
cp /etc/hosts .
dataディレクトリを/tmpディレクトリ内にコピーする
cp -r data /tmp
mv ファイルの移動
mvはファイルを移動するためのコマンドです。
mv 移動元 移動先
data.logファイルを/tmpディレクトリに移動する
mv data.log /tmp
またファイル名の変更をすることもできます。
mv 元ファイル名 新ファイル名
ファイルdata.logの名前をold.data.logに変更する
mv data.log old.data.log
実際の業務ではシステムに影響を与える可能性のあるコマンドなので、実行前に確認者とダブルチェックを行い実行するのがなので覚えておきましょう。
rm ファイル削除
rm ファイル名・ディレクトリ名
オプション
- -r ディレクトリを削除する
- -f 削除してよいか確認しないで削除する
- -i 削除してよいか確認する
data.logファイルを削除する
rm data.log
dataディレクトリとその中のファイルを削除する
rm -r data
dataディレクトリとその中のファイルを確認なしで削除する
rm -rf data
こちらも実際の業務ではシステムに影響を与える可能性のあるコマンドなので確認者に確認をとった上で実行しましょう。
mkdir ディレクトリ作成
mkdirはディレクトリを作成するためのコマンドです。
mkdir ディレクトリ名
オプション
- -m アクセス権を指定する
dataディレクトリを作成する
mkdir data
dataディレクトリをアクセス権700で作成する
mkdir -m 700 data
こちらも実際の業務ではシステムに影響を与える可能性のあるコマンドなので確認者に確認をとった上で実行しましょう。
cat ファイル内容出力
catはテキストファイルの内容を表示するコマンドです。
cat ファイル名
data.logファイルの内容を表示する
cat data.log
wc ワードカウント
wcコマンドはファイル内のテキストの大きさを表示するコマンドです。
wc ファイル名
data.logファイルの大きさを確認する
wc data.log
まとめ
Linux初心者が覚えるべきコマンド10選
- pwd 現在ディレクトリ確認
- cd 階層移動
- ls ファイル表示
- touch ファイル作成
- cp ファイルのコピー
- mv ファイルの移動
- rm ファイル削除
- mkdir ディレクトリ作成
- cat ファイル内容出力
- wc ワードカウント
初心者の方はとりあえずこの10コマンドを抑えておけばOKです。
あとは業務や自分でLinux環境を構築し実践でどんどん使って覚えていきましょう!